くすまもな日々

「薬の魔物シリーズ」個別包装仕様のファンのブログ

魔物の好む美

人間の考える美醜とは少しの配列を変えて、魔物の好む美というものがある。それは、人間の目には、せいぜい品のいいという程度の、目立たないくらいの端正な容貌であるらしい。(12/980

って煉瓦の魔物が申しておりました。

ネアちゃんはディノ好みで連れてこられているので、当然ですね。

容姿的には、けっこう凡庸だとか評されがちなのだけど。

美貌も才能も、特別なものの欠片も見出せない凡庸な少女(エーダリア)

この上なくみすぼらしい国の顔(エインブレア談)

私の心を動かしもしない己の凡庸さは、彼女が背負うべき責任ではないか。(エーダリア)

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エーダリア様とエインブレア様、ひどい。

 

そしてこの美しい異世界は割合物騒で、気を抜くと壊されるというところでもありました。あっさり存在が損なわれてしまいやすい。

 

魔物の取り扱い方を間違えると、契約者もあっさり殺されてしまうような世界。

マニュアル、必要ですね。

 

薬の魔物シリーズは長編だけれど、オムニバス形式なので、飽きずに読めるのです。

好きなところを繰り返し読みも楽しいです。

あたりまえのように、くすまもファンの方は、読み終えると何周も回を重ねるのらしいです。

 

何周もしている猛者な方々がたくさんいらっしゃる・・・。

 

ちなみに煉瓦の魔物は出てきて、わりとすぐにお労しいことになりました。

月と同じ色の悪意が、優しく微笑んだ。

「さて、君をどうしよう?」

やむなし。

コミックスでのビジュアルが良かったです。

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