人間の考える美醜とは少しの配列を変えて、魔物の好む美というものがある。それは、人間の目には、せいぜい品のいいという程度の、目立たないくらいの端正な容貌であるらしい。(12/980)
って煉瓦の魔物が申しておりました。
ネアちゃんはディノ好みで連れてこられているので、当然ですね。
容姿的には、けっこう凡庸だとか評されがちなのだけど。
美貌も才能も、特別なものの欠片も見出せない凡庸な少女(エーダリア)
この上なくみすぼらしい国の顔(エインブレア談)
私の心を動かしもしない己の凡庸さは、彼女が背負うべき責任ではないか。(エーダリア)
(10/980)
エーダリア様とエインブレア様、ひどい。
そしてこの美しい異世界は割合物騒で、気を抜くと壊されるというところでもありました。あっさり存在が損なわれてしまいやすい。
魔物の取り扱い方を間違えると、契約者もあっさり殺されてしまうような世界。
マニュアル、必要ですね。
薬の魔物シリーズは長編だけれど、オムニバス形式なので、飽きずに読めるのです。
好きなところを繰り返し読みも楽しいです。
あたりまえのように、くすまもファンの方は、読み終えると何周も回を重ねるのらしいです。
何周もしている猛者な方々がたくさんいらっしゃる・・・。
ちなみに煉瓦の魔物は出てきて、わりとすぐにお労しいことになりました。
月と同じ色の悪意が、優しく微笑んだ。
「さて、君をどうしよう?」
やむなし。
コミックスでのビジュアルが良かったです。