飯テロ回な16/980。
朝食は、ハムに該当する各種、チーズ各種。
ソーセージに、酢漬け野菜。
そして、籠ごと独り占めしたいパンの各種がここでは花形選手だ。
何しろこの王宮のメニューには、バターの種類が多い。
一人用に取り分けられて並んだそのお皿を、
ネアは毎回、一番手元に引き寄せる。
(ホイップバターに、新鮮な生バター、香辛料の効いた赤いバターに、香りのある熟成バター)
岩塩をきかせたもの、木の実を砕いて入れた歯触りの楽しいもの。
そしてそこにパン用のパテが加わり、
ジャムもふんだんに用意される。
今朝のスープは、トマトベースの赤い野菜のスープ。
あつあつでポタージュにしたとろみもあり、
ゼノーシュは自分の皿を抱えて離さない。
どんどん飲んで、横のグラストが鍋から足してゆくのはご愛嬌だ。
わんこそばシステムである。可愛い。
ハムとソーセージとパンに熱意を注ぐネアとしては、
この朝食の段階だけでも生きている喜びを噛み締め終わってしまう。
くすまもの醍醐味。食の描写。
- ハム
- チーズ各種
- 多種のバター
- パン用パテ
- ジャム
- トマトベースの赤い野菜のポタージュスープ
とてもお腹が空くし、同じものを食べたくなります。
そしてこの食はエーダリア様の好みが反映されたもので、ネアとエーダリア様の食の好みは、比較的似ているということだそうな。
唯一、卵が苦手なところでマイナスポイント。
とろとろのスクランブルエッグがないかと初日に
獣のような目で周囲を見回したが、とうとう出てこなかったのだ。
ただ、とろとろスクランブルエッグは苦手な様子。
そこで私は学生時代にお泊まりに来た友人のことを思い出しました。
朝食にスクランブルエッグをバターでおいしく焼いてあげたのに、
「生焼けだから、もっと焼いて」
と言われたことを。
「え、だって君、ゆで卵は半熟派なのでは?」
「あれは違う。これは生焼け」
「解せぬ・・・」
と思いながら焼き直したことを。
スクランブルエッグを焼くたび思い出します。
生ハムとチーズを買ってきてしまいます。
美味しい。ホイップバターを買い忘れた・・・。