人間の寿命を延ばすには、幾つかの方法がある。
一つは簡単で、人間を魔物の伴侶にしてこちらの寿命に紐付けてしまうこと。
でもこれは、魔物との深い接触に人間が耐えられるかどうかが焦点になる。初夜に伴侶を殺してしまった魔物の悲恋は、世界各地に逸話として残されている。有名なものだと、教会の主である鹿角の聖女も、伴侶に選んだ弟子を殺してしまい、泣き崩れて灰になって死んでしまうのだ。彼女の亡くなった場所は今でも、白い百合の群生地になっているし、あの子は、僕の隣の領地の公爵だった。
もう一つの、人間の寿命を延ばす方法は、僕達の魔力を人間の魂の養分に錬成し直して、人体の他の部分に影響を与えないようにして注ぎ続けることだ。(30/980)
- 人間を魔物の伴侶にしてこちらの寿命に紐付ける。
- 魔物の魔力を人間の魂の養分に錬成し直して悪影響のないように注ぎ続けること。
種族の違う伴侶というのは命懸けなのだなぁと。
あと魔力補填もかなり上位の魔物でないと難しいようです。
僕は初日、適量を誤った結果、グラストを少しだけ若返らせてしまった。
関節痛がなくなったと喜んでいたのでそのままにしたが、失敗すればグラストを青年にしてしまうところだった。
あんまり若くなると、グラストの良さは消えてしまうので、とても危ない。
若いと良さの消えるグラストさん・・・。わからなくもなく・・・。
進化して縮んだゼノーシュに大量のクッキー缶は体に良くないと思って与えるのは週1にしてるあたりはもう扱いが人のお子様と同じ。
その結果、部屋に大量の空き缶が溜め込まれた。
さすがに環境としてどうだろうと思ったので一部を捨ててしまったところ、うちの魔物は三日間ネア様の部屋に家出した。
その間は、ディノ殿からの風当たりも強く、ゼノーシュは口を利いてくれず、ひどく苦い思い出になったので、二度とするまい。(31/980)
契約の歌乞いからもらったものはすべて宝物という魔物の性質が愛しい。