本日はバレンタインなので、最初にネアちゃんがディノに作ったケーキのことでも。
くすまものバレンタインは、「目隠しのバレンタイン」が一年目?のバレンタイン。
「…………忘れてた」
という不穏な一言で始まるバレンタイン。
チョコレートとラズベリー、生クリームがあれば、何とか様にはなるだろう。
とは言えこれからこっそり作るのは無理なので、出来上がりを見てこのイベントを忘れていたと思わせない一品を考えなければいけない。
(本当は梅ジャムで作ってあげるつもりだったのに!)
トンメルの宴で見つけた美味しいお菓子を模倣するつもりだったが、
今回はもう贅沢を言ってはいられない。
幸いラズベリーはかなり沢山貰えたので、ソースかジャムにしてケーキを作るのが良さそうだ。
チョコフォンデュにしてしまえば簡単なのだが、さすがに手抜きで可哀想だ。
普段であれば楽しいけれど、今回ばかりは忘れていたことを悟らせてはならない。
悟らせてはいけないので「目隠し」されることになったディノ。
梅ジャムのケーキが当初考えていたお菓子だったけれど、
- チョコレート
- ラズベリー
- 生クリーム
がメインのケーキになった様子。
レシピが無くても美味しいケーキが焼けるネアを尊敬します。
私はお菓子作りが趣味というわけでもないけれど、くすまもに出てくるアットホームなお菓子は作ってみたい気がしています。
グラストさんの白いケーキとか。
ネアのラズベリーのチョコケーキとか。
素朴な焼き菓子系を。
ケーキを落として平す作業って確かに荒ぶってるよねーというひとコマがこちら。
その頃になると、ケーキが焼き上がった。
焼き縮みしないようにケーキを手荒に大理石のテーブルに落とすと、魔物は揺り椅子の上で縮み上がっていた。
「ディノ、今は荒ぶっているわけではなくて、調理のお作法です。叩き付けられることによって、こやつは型通りに育つのです」
「………うん」
叩きつけられることによって型通りに育つ・・・。すごい表現です。
ネアの専門分野は、ふかふかの焼き菓子だ。
割と素朴な粉と果物のお菓子を好むので、チョコレートを使うことはまず無い。
ふかふかの焼き菓子専門。いいですね、ふかふか。
お気に入りのお皿に切り分けたケーキを乗せて、絞り器で甘さ控えめの生クリームを添える。
途中で甘さに飽きた時用にラズベリージャムも乗せれば、まさかすっかり忘れていたとは思えないくらいに見事な出来栄えだ。
立派すぎる・・・。
「これが、今年のバレンタインです」
「来年もしてくれるのかい?」
「はい。これで概要がわかりましたか?」
「こうして手作りのお菓子が貰える日なんだね」
「買ってきたものでもいいんですよ。ただ、ディノは手作りが好きですものね」
「ネアが嫌じゃなければ、手作りがいいな」
「ふふ、では来年もそうしましょうね」
私の今年のバレンタインは米粉でシフォンケーキを焼くつもりだったのですが(電動ミキサーを買ってもらったので)諸事情により時間が作れなかったため、渡す用は買ってきたチョコになり、自分用はチョコとラズベリーのマカロンにしたのでした。
ハッピーバレンタイン!