『白いケーキじゃないケーキ』にて、ゼノーシュがグラストさんに初めてもらった手作りのケーキ。
「ゼノーシュはチョコレートが好きでしたので、チョコレートクリームにしました」
ということで、初の手作りはチョコレートクリームのケーキに。
「甘いのも入ってる」
「ええ、ヒルドからジャムを挟むといいと聞きまして。ゼノーシュは、甘酸っぱいのが好きですよね?」
「……知ってたの?」
「菓子も、果物が入ったものが好きなようでしたから」
「美味しい」
甘酸っぱいジャム入りのケーキ。
美味しそうです。
無心にケーキを食べていると、グラストさんから不意に頭を撫でられて、ものすごく嬉しい展開に。
小さい子が一生懸命なにか食べてると、すごく可愛いですからね。
普段はグラストさんは高位の魔物様に粗相があってはいけない、と敬意を持って一線をひいてたはずなのだけど、可愛すぎたのですね(ゼノが)。
そしてもっと撫でてもらえるように、髪質を良くしようと思うゼノが健気。
僕は後でリノアールに行くことを決意する。
クリームを買ったお店に、髪の毛を柔らかくするものが売っていたからだ。
とりあえず何種類か買ってきてから、ネアに使い方を聞こう。
その夜、魔力の補填で張り切り過ぎて、またグラストを若返らせてしまった。
ほんとうに気を付けようと思う。
そして嬉しすぎて若返らせてしまう。
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