これはいいなーというくすまもアイテム。
指輪の意味が非常に気になります の流れで出てきたリノアールのお品。
「様々な悲劇が予測されましたので、弱虫の私は、とっておきの防衛手段を見付けました」
お眼鏡に適うものは、リノアールの魔術道具の店に並んでいた。
あの高級商店は、お忍びの貴人も愛用する特別な店だ。
その品揃えには、彼等の要求に応える特殊な商品も並ぶ。
「特殊な術式陣の紙を飲み込み、魂に術式陣を書き込むんです。後は、決められた手順を心の内で踏むだけで、身一つ、そして行動すら制限されても、私はいつでも私を見捨てることが出来る」
魔物や、その他の不都合な者の手に落ちた際の、人間用の流行りの自決道具だ。
つまり、自殺道具。
しかも魂に刻まれた術式で、消せない。
スパイが奥歯に毒物を仕込んでヤバくなったら噛む、みたいなのは、予測されて拘束されてしまうといろいろと間に合ってしまうこともあるかもだけれど、これは術式で、物理的に解くのは不可能なもの。心の中で踏むので拘束も無意味。
いいな、コレは欲しいなと思ったアイテムですね。
物騒なことにはならないのが一番良いのだけれども、現実を生きているとままならないこともあるので、ひとつのお守りのようなものです。
あると安心できる。
しかしネアは危機管理がしっかりしているな〜、しかも初期から対策済みというのが、理知的。
いろいろ暴走したディノに巻き込まれたかたちのアルテアさんがお労しい。
久々に?怖い魔物感な雰囲気満載だったのにまたしてもネアが絡むと撃沈です。
「お前は、さして怯えないな」
「いえ、積極的に死にたいとは思いませんが、よく生きた方だなとは思いますので」
「………よく生きた?」
「私の魔術可動域はね、四なんです」
「知ってる」
「つまりそれは、地面にささやかな穴を掘る蟻の魔物さんの、半分程度の強さしかないということなんです。蟻の生存率を思えば、私は結構頑張った方ではないかと!」
「待て、どうしてドヤ顔になるんだ…」
今回のことは、人間特有の
自壊への潔さは、魔物には不可解な文化なのだという。
というのを失念してたディノの手落ちかなと。
でも魔物の性質を思うと、ディノってかなり忍耐強い方だなと思います。
偉いかもしれない。
伴侶の項目を見ると、
普通であれば、魔物は自らの伴侶候補に近付く者を全て殺してしまう。(家族や友人さえも)それは感情の問題でもあるが、指輪を与えた後となると、権利として許されているものでもある。
そういう性質。
なのに、ネアがネアのままでいるために、頑張って社交もしているし。
時々暴走するけれども。