「野外オペラの夕べ」にて、出てくるのは揚げた棒ドーナツとホットワイン。
一つの店の前に立ち止まって、ゼノーシュがホットワインを買っているのだが、周囲の人々の反応を見ると、有名な店のようだ。
「スパイスと味付けが違うんだ」
老舗の店では、良いワインを使っているが、その分味わいは濃厚で玄人向けになる。
庶民向けの店の方が、果物が入っていたり、蜂蜜が入っていたりして飲みやすいことも多いのだそうだ。
ホットワイン。
個人的にはアルコールが飲めない体質のため、くすまもに出てくる「酒類」だけは、美味しそうでも手が出せません。とても悲しい。
でもホットワインは子供も飲めるとか聞いたことあるし、ヨーロッパでは風邪ひいた時は飲むとかも。
ホットワイン、3分沸騰させれば、アルコールが飛ぶので、お酒飲めなくても、飲める!らしいので、試してみたいと思いました。
屋外オペラに持っていくので、ネア達は水筒を持参していた。
幾つかの店に寄り、苺と砂糖のものと、柑橘と蜂蜜のもの、たくさんのスパイスと香草の高価なものの三種を購入し、水筒に入れて貰う。
量り売りなので事前に水筒の重さを測って貰い、こぽこぽとその中に注がれるホットワインを見ているのは何だか楽しかった。
「苺だけじゃなくて、杏も入っているのですね、いい香りです!」
量り売りで水筒に入れてもらうのっていいなぁ。
そして甘くて美味しそうです。
「串焼きのハムと、これは鶏肉とチーズと蜂蜜?……こちらは何ですか?」
「茸をオイルと大蒜で蒸し焼きにしたやつ。少し辛いスパイスと塩で和えてあるから、グラストが大好き」
「まぁ。ゼノーシュは、美味しそうな食べ物ばかり選んでくれるのですね!」
因みに、ドーナッツは、観劇の幕間に売り子から買うそうだ。
もちろん食べ物もたまらないな・・・。
皆幸せそうでなによりな回でした。