くすまもな日々

「薬の魔物シリーズ」個別包装仕様のファンのブログ

魔物の呼び方etc.

薔薇とヤドリギ」より。

 

鳥籠の解除宣言

  • 終焉は収束し、死者の行進も少しずつ散り散りになってゆく。
  • 最後の夜が明ければ、ここは再生に向かう土地となるので、そろそろ王城にその任を得た誰かがやって来ても、不思議ではない。
  • 終焉が終わると、数日もすれば、再生の魔物や、家屋や土壌の妖精達が来て、国土の修復が始まる

うつし世の裏側

  • 同じ空間だけれど、その場所は人間の入れる場所ではない。
  • 同じ部屋に人間が入り込んでも、出会う事はない人ならざる者の領域。
  • 魔術の要素が強い土地は、うつし世のその土地に重ねて、魔術的な影絵を持っていることが多い。

「そう。だからね、もし誰も居ない聖堂や、誰も居ない城で誰かの気配を感じたら、鏡や水面に映してみるといい。反対側の世界が見えるかもしれないからね」

「わ、やってみ…」

「不用意にやると、そちら側に引きずり込まれるから、私がいる時にね」

「絶対に一人ではやりません……」

「大丈夫だよ。ネアは魔術可動域が低いから、そもそも一人じゃ見えないだろうし」

「無駄に傷付いただけだった!」

その空間の向こう側、「影絵」「うつし世」の概念はとても好きです。

ウィリアムさんの呼び方

  • 一番いいのは、ウィリアムの守護を得たものを持たせること。でも危ない。
  • 薔薇かヤドリギを蝋燭の火で燃やして、呼び出す。

水分の多い草木が、蝋燭の火でそう容易く燃えてくれるだろうかと首を傾げていると、魔術的な儀式のような扱いになるので問題ないと教えてくれる。

「俺の名前を呼んで燃やせば、声の通る道になる。ただ、鳥籠の中で出れない時には、火の色が黒く変わるから、そういう時は暫く時間を置いてくれ」

「降霊術のようですね。そんな手段があるなんて、初めて知りました」

魔物の呼び方は色々ある

  • 歌乞いもその一つの儀式。
  • その魔物個別の手法がある。(例:アルテアは夢を媒介にする)

ウィリアムとアルテア

「以前お二人で居るところを見たことがあるのですが、仲良しなのでしょうか?」

「アルテアと?……年に一度くらいなら、飲みに行くこともあるかな。彼が蹂躙した道では、死者の行進が発生することもあるから、確かに顔を合わせることは多いんだ」

  • ウィリアムは、アルテアより少し若い。
  • でも殆ど同時期に派生したので交差することも多い。
  • 同級生のようなもの
  • 階位はウィリアムがアルテアより高位。

「階位はともかく、派生したての頃に俺をあちこち連れ回してくれたのはアルテアだったから、やはり年長者という感覚ですね」

「おや、だから敬語なのかい?」

「うーん、何でしょうね。アルテアにあまり馴れ馴れしくすると、これ幸いと、厄介ごとに巻き込まれそうな気もしますしね……」

ウィリアムさんとアルテアさんの関係は、時々とても穏やかではなくて、びっくりしますが、絶対、ヤバいから、やるなよ?やるなよ?的なことを、やってしまうアルテアさんが、やっぱり粛清されてお労しくなるのが一連の様式美?なのかなぁと。

キャラのブレなさが清々しいです。